enjoy eatman2020年8月22日1 分嚥下反射 咳反射の低下嚥下反射、咳反射はVE検査でも評価する項目ですが、反射の低下はサブスタンスPの咽頭と気管への放出の欠如によって起こります。 サブスタンスPとは血圧を下降させ、平滑筋を収縮させる神経ペプチドで神経伝達物質として機能するとされています。 サブスタンスPは頸部神経節で作られ、舌咽...
enjoy eatman2020年7月25日1 分脱水の予防の重要性高齢者は夏に限らず脱水に陥りやすい、室温調整や寝具の温度調整が上手くいかず発熱して脱水になることがあります。 予防の第一番は観察を良くする必要があります、皮膚の張りや、口腔内の乾燥具合、食事量など生活の様子を観察して足りない場合は水分の補給を促したほうが良いです。 また口腔...
enjoy eatman2020年7月17日1 分嚥下内視鏡検査(VE)嚥下内視鏡検査は軟性のファイバースコープを経鼻的に挿入し、嚥下中の咽頭の動きや喉頭の動きを観察する方法で嚥下中の食塊移送と声帯の閉鎖、唾液の貯留、咳反射、咽頭残留などを様々な食形態を使って観察出来る検査です。 最近ではポータブルの機械が出ており、訪問してベッドサイドで検査も...
enjoy eatman2020年7月11日1 分頭部の姿勢食事をする時に重要なのが姿勢です。僕自身も姿勢は良い方では無く意識しないとすぐに猫背になったりします・・・多分座高が高いのでテーブルの高さが他の人より低く感じるためかと思われます。テーブルや椅子などの周りの環境も姿勢を左右しますので、良い姿勢が取れる環境を整えるのも一つの手...
enjoy eatman2020年6月12日1 分介護保険制度2000年の4月から公的な社会保険制度として介護保険制度が始まりました、40歳以上の人が介護保険料を負担し介護が必要だとされた人が介護サービスを受けることが出来ます。 それまでは老人福祉制度と老人医療制度による対応でしたが、日本の高齢化は急速に進んでおり現行の社会福祉制度で...
enjoy eatman2020年5月30日2 分唾液の作用3大唾液腺である耳下腺、顎下腺、舌下腺から大部分の唾液が1日に1〜1.5ℓも分泌されます、唾液は口腔の刺激により分泌されるので口腔を使わないと唾液の分泌は下がります。 唾液の作用としては主に以下のようなものがあります。 ・咀嚼・嚥下作用 咀嚼時に食べ物と混ぜ合わさって食塊を...
enjoy eatman2020年5月30日1 分歯の種類永久歯は親知らずを入れて上下合わせて32本あり、それぞれが異なる形をして様々な機能を果たしています。人間の中で最も硬いとされるエナメル質によって表面を覆われているため毎日の食事で過酷な環境にさらされても大丈夫な耐久性があります。 それぞれの歯の役割について簡単にまとめてみま...
enjoy eatman2020年5月25日1 分意識レベルの指標摂食嚥下評価をする時、まずはじめに患者さんの意識レベルを確認します。急性期の病院で使っている評価法でJCS(Japan Coma Scale)というものがあります。特に脳血管障害の急性期では意識レベルが変化するために良く使われます。 Ⅰ 刺激しなくても覚醒している状態 0 ...
enjoy eatman2020年5月23日1 分下顎の固定嚥下を確認するサインとして喉頭の挙上は外からよく見えるので良い目印になります。 舌骨と喉頭を挙上するには下顎が固定されている必要があり、実際に自分自身でやってみるとわかりますが、上下の歯が噛み合ってない状態での嚥下は難しいです。 舌骨・喉頭の挙上は舌背の口蓋への押しつけ強化...
enjoy eatman2020年5月16日2 分嚥下に関わる筋肉摂食嚥下には多くの関わる組織、筋肉や神経が複雑に絡み合って運動を起こします。 嚥下障害があった場合に問題点を抽出する際には嚥下に関わりのある筋肉と神経支配を頭に入れておくとわかりやすいです。 摂食嚥下の中枢制御は大脳皮質と脳幹部に分けられ、頭頸部の末梢からの入力によって修飾...
enjoy eatman2020年5月9日1 分3大認知症の特徴認知症は症状や状態の総称であり、原因となる変性性の病気と脳血管系の障害によるもの、あるいはその他の要因で起こると考えられています。 一番多いのがアルツハイマー型の認知症で厚労省によると67%もの人がこれに当てはまります。 アルツハイマー型は女性に多く、認知機能障害(物忘れ、...
enjoy eatman2020年5月8日1 分聴診器による嚥下音の違い改定水飲みテスト時やフードテストの時に聴診器を用いて頸部の嚥下音と呼吸音を確認する場合があります。音の強さや長さ、嚥下後の変化などに注目して診断を行います。以下昭和大学の高橋先生の著書より抜粋しました。 長い嚥下音 舌の送り込みの障害 弱い嚥下音 咽頭収縮の減弱 複...
enjoy eatman2020年5月2日1 分口腔ケアの目的口腔ケアはただ単に口腔をきれいにするのが目的ではなく、生活やそのひとらしさをとりもどす為に全身的な状態の変化(体調、覚醒の状態、声、嚥下・・・)も把握して取り組む必要があります。 ① 覚醒の向上 意識レベルの改善 ② 口腔内の環境の改善 ・口腔疾患の予防(う蝕、歯周病) ・...
enjoy eatman2020年5月2日1 分不顕性誤嚥の危険性誤嚥性肺炎は誰にでもわかるお食事の時の誤嚥により起こるものではありません、胃瘻を造設した患者さんにおいても誤嚥性肺炎は充分に起こる可能性があります。 嚥下反射、咳反射が低下してむせる症状の無い状態の誤嚥を不顕性誤嚥と言います。むせる症状があることも少ないですが、元気がない、...
enjoy eatman2020年5月1日1 分嚥下関係の略語医療専門スタッフと話をしているとたまに解らない略語を聞くことがあります。嚥下領域でよく使われる簡単な略語をピックアップしてみました。 RSST 反復唾液嚥下テスト MWST 改訂水飲みテスト FT フードテスト UES 食道入口部 VES...
enjoy eatman2020年4月25日1 分咀嚼嚥下のプロセスモデル摂食嚥下モデルは液体嚥下の4期モデル(口腔準備期、口腔送り込み期、咽頭期、食道期)と咀嚼嚥下のプロセスモデル、咽頭期と食道期からなる2期モデルなどがあります。 固形物の咀嚼嚥下においては嚥下前の咀嚼中に食塊が咽頭に送られます。 ①口腔期 液体と固体かで口腔期は変化する、咀嚼...
enjoy eatman2020年4月25日1 分高齢者にみられる原始反射原始反射といえば乳児が特有の刺激に対して示す中枢神経系によって引き起こされる反射ですが通常は成長と共に前頭葉の発達の過程で消失します。しかし高齢者においても大脳皮質や錐体外路の障害によって原始反射が再出現する場合があります。 ・吸啜反射 指をお口に入れると上下の口唇でしっか...
enjoy eatman2020年4月25日1 分認知症患者の摂食・嚥下障害の特徴認知症と言っても人それぞれ脳の障害部位によって様々な行動の変化、症状があります。 食べ物を認知する先行期において認知症や失認、失行といった高次脳機能障害によって問題が起こってくるケースが多くなってきます。 短期記憶の障害によって少し前の食事をとった出来事を忘れてしまうことが...
enjoy eatman2020年4月25日2 分嚥下障害の要因まとめ嚥下障害の症状は窒息や誤嚥などですが、咽頭機能、喉頭機能の障害が原因で起こるのでは無く、食べ物を認知してから捕食、咀嚼、食塊を形成して送り込んで飲み込む一連の流れのいずれかが障害を受けることで起こります。 機能的障害 ・ADL機能の低下、咳反射、粘液輸送能の低下 ・脳幹部梗...