enjoy eatman2021年5月22日1 分嚥下調整食について嚥下開始食として良く使われるのはエンゲリードですが、このゼリーは口腔内や咽頭内で長く貯留しても溶けず、柔らかく、付着性も低く、纏まりも良いので誤嚥や残留のリスクが低く良く使われます。 トロミ剤も口腔、咽頭内の流れを遅くすることで嚥下のリスクを軽減するので良く使われます。0....
enjoy eatman2021年5月15日2 分嚥下障害の重症度分類嚥下障害の重症度分類は色々な種類のものが考案されています。 代表的なものをご紹介します。 摂食嚥下障害臨床的重症度分類( dysphagia severity scale : DSS) 分類 定義...
enjoy eatman2021年5月8日1 分摂食機能発達の8段階小児の摂食嚥下機能発達には八つの段階があるかことが知られています(向井 2000) 1 経口摂取準備期 哺乳反応、指しゃぶり、玩具なめ、舌突出など 2 嚥下機能獲得期 下唇の内転、食塊輸送、舌の前後運動 3 捕食機能獲得期 顎・口唇の随意的閉鎖、上唇での取り込み...
enjoy eatman2021年3月27日1 分食具の工夫食事に使うスプーン一つをとってみても様々な素材、形、大きさがあり使い分けることいよって食べやすい環境や誤嚥防止に役立ちます。 スプーンの形状を平なものに変えて口唇の閉鎖を促したり、ホールの浅い物を使用することで一口量の調整もしやすくなります、またKスプーンのように柄が長い物...
enjoy eatman2020年8月22日1 分嚥下反射 咳反射の低下嚥下反射、咳反射はVE検査でも評価する項目ですが、反射の低下はサブスタンスPの咽頭と気管への放出の欠如によって起こります。 サブスタンスPとは血圧を下降させ、平滑筋を収縮させる神経ペプチドで神経伝達物質として機能するとされています。...
enjoy eatman2020年7月25日1 分脱水の予防の重要性高齢者は夏に限らず脱水に陥りやすい、室温調整や寝具の温度調整が上手くいかず発熱して脱水になることがあります。 予防の第一番は観察を良くする必要があります、皮膚の張りや、口腔内の乾燥具合、食事量など生活の様子を観察して足りない場合は水分の補給を促したほうが良いです。...
enjoy eatman2020年7月17日1 分嚥下内視鏡検査(VE)嚥下内視鏡検査は軟性のファイバースコープを経鼻的に挿入し、嚥下中の咽頭の動きや喉頭の動きを観察する方法で嚥下中の食塊移送と声帯の閉鎖、唾液の貯留、咳反射、咽頭残留などを様々な食形態を使って観察出来る検査です。 最近ではポータブルの機械が出ており、訪問してベッドサイドで検査も...
enjoy eatman2020年7月11日1 分頭部の姿勢食事をする時に重要なのが姿勢です。僕自身も姿勢は良い方では無く意識しないとすぐに猫背になったりします・・・多分座高が高いのでテーブルの高さが他の人より低く感じるためかと思われます。テーブルや椅子などの周りの環境も姿勢を左右しますので、良い姿勢が取れる環境を整えるのも一つの手...
enjoy eatman2020年6月12日1 分介護保険制度2000年の4月から公的な社会保険制度として介護保険制度が始まりました、40歳以上の人が介護保険料を負担し介護が必要だとされた人が介護サービスを受けることが出来ます。 それまでは老人福祉制度と老人医療制度による対応でしたが、日本の高齢化は急速に進んでおり現行の社会福祉制度で...
enjoy eatman2020年5月30日2 分唾液の作用3大唾液腺である耳下腺、顎下腺、舌下腺から大部分の唾液が1日に1〜1.5ℓも分泌されます、唾液は口腔の刺激により分泌されるので口腔を使わないと唾液の分泌は下がります。 唾液の作用としては主に以下のようなものがあります。 ・咀嚼・嚥下作用...
enjoy eatman2020年5月30日1 分歯の種類永久歯は親知らずを入れて上下合わせて32本あり、それぞれが異なる形をして様々な機能を果たしています。人間の中で最も硬いとされるエナメル質によって表面を覆われているため毎日の食事で過酷な環境にさらされても大丈夫な耐久性があります。...
enjoy eatman2020年5月25日1 分意識レベルの指標摂食嚥下評価をする時、まずはじめに患者さんの意識レベルを確認します。急性期の病院で使っている評価法でJCS(Japan Coma Scale)というものがあります。特に脳血管障害の急性期では意識レベルが変化するために良く使われます。 Ⅰ 刺激しなくても覚醒している状態...
enjoy eatman2020年5月23日1 分下顎の固定嚥下を確認するサインとして喉頭の挙上は外からよく見えるので良い目印になります。 舌骨と喉頭を挙上するには下顎が固定されている必要があり、実際に自分自身でやってみるとわかりますが、上下の歯が噛み合ってない状態での嚥下は難しいです。...
enjoy eatman2020年5月16日2 分嚥下に関わる筋肉摂食嚥下には多くの関わる組織、筋肉や神経が複雑に絡み合って運動を起こします。 嚥下障害があった場合に問題点を抽出する際には嚥下に関わりのある筋肉と神経支配を頭に入れておくとわかりやすいです。 摂食嚥下の中枢制御は大脳皮質と脳幹部に分けられ、頭頸部の末梢からの入力によって修飾...
enjoy eatman2020年5月9日1 分3大認知症の特徴認知症は症状や状態の総称であり、原因となる変性性の病気と脳血管系の障害によるもの、あるいはその他の要因で起こると考えられています。 一番多いのがアルツハイマー型の認知症で厚労省によると67%もの人がこれに当てはまります。...
enjoy eatman2020年5月8日1 分聴診器による嚥下音の違い改定水飲みテスト時やフードテストの時に聴診器を用いて頸部の嚥下音と呼吸音を確認する場合があります。音の強さや長さ、嚥下後の変化などに注目して診断を行います。以下昭和大学の高橋先生の著書より抜粋しました。 長い嚥下音 舌の送り込みの障害 弱い嚥下音 咽頭収縮の減弱...
enjoy eatman2020年5月2日1 分口腔ケアの目的口腔ケアはただ単に口腔をきれいにするのが目的ではなく、生活やそのひとらしさをとりもどす為に全身的な状態の変化(体調、覚醒の状態、声、嚥下・・・)も把握して取り組む必要があります。 ① 覚醒の向上 意識レベルの改善 ② 口腔内の環境の改善 ・口腔疾患の予防(う蝕、歯周病)...
enjoy eatman2020年5月2日1 分不顕性誤嚥の危険性誤嚥性肺炎は誰にでもわかるお食事の時の誤嚥により起こるものではありません、胃瘻を造設した患者さんにおいても誤嚥性肺炎は充分に起こる可能性があります。 嚥下反射、咳反射が低下してむせる症状の無い状態の誤嚥を不顕性誤嚥と言います。むせる症状があることも少ないですが、元気がない、...
enjoy eatman2020年5月1日1 分嚥下関係の略語医療専門スタッフと話をしているとたまに解らない略語を聞くことがあります。嚥下領域でよく使われる簡単な略語をピックアップしてみました。 RSST 反復唾液嚥下テスト MWST 改訂水飲みテスト FT フードテスト UES 食道入口部 VESS...
enjoy eatman2020年4月25日1 分咀嚼嚥下のプロセスモデル摂食嚥下モデルは液体嚥下の4期モデル(口腔準備期、口腔送り込み期、咽頭期、食道期)と咀嚼嚥下のプロセスモデル、咽頭期と食道期からなる2期モデルなどがあります。 固形物の咀嚼嚥下においては嚥下前の咀嚼中に食塊が咽頭に送られます。 ①口腔期...