なかなか治らない口内炎に困った人は多いと思います。再発を繰り返すときは、薬で炎症と感染を抑えながら食事に気をつけておけば数日〜1週間もあれば自然に治癒するケースが殆どです。
口内炎は何で出来るのか?
口内炎とは口の中の粘膜が炎症を起こした状態の総称で、その痛みで食事や歯磨きが困難になり何日も続くととても苦しいものです。
歯並びや噛み合わせの影響
大半は1週間ほどで自然に治り、多くは「アフタ」という赤い縁で囲まれた部分が壊死(えし)し、白くなります。
同じ口内炎でも、原因不明のまま繰り返すものを「再発性アフタ」といいます。
詳しい原因は特定されていませんが、理由はいくつか考えられています。
一番経験がある方が多いと思いますが、口の中をかんでしまったり硬い食べ物で傷ついたりした場所は口内炎になりやすいです。
歯並びや歯のとがり方によっては同じ場所を傷つけやすいです。
ストレスも影響してるかも
精神的なストレスや睡眠不足なども影響すると言われています。
食べ物の偏りも関連性があるとされ、亜鉛が不足している人が多いと言われています。
女性では生理や閉経前後のホルモンバランスの乱れも影響すると言われています。

口内炎の治療法は?
治療は体の外側と内側の両方からやる方法があります。
気休めですが、痛みを抑えるにはステロイド剤が入った軟こうを患部に塗ります。ステロイド剤は免疫の働きを弱め、カンジダ(カビ)など感染症にかかりやすなるので、細菌の感染を防ぐ抗生物質や、カビの繁殖を抑える抗真菌薬を併用し、うがい薬で口の中を消毒するのも効果的です。
またフッ化ジアミン銀を含んだ薬剤を塗布する事で刺激を遮断する膜を貼る治療も即効性があり効果的です、レーザーを当てて治癒を促すのも良く行われます。
内側からは栄養不足を補うために、食事に気をつけ、サプリメントなどを使って対応をします。粘膜の新陳代謝を早めるビタミンB群を含むサプリメント、傷の治りをよくする亜鉛が足りていない場合はサプリメントを活用するのもよいです。
1週間以上経っても治らない場合は?
たかが口内炎ですが、なかなか治癒しない場合は放置しないで歯科医院を受診したほうが良いです。粘膜の表面にできたがん「口腔がん」の可能性があります。
口内炎に似た症状が長引いて治らない場合や1センチメートル以上の大きなものだと、一度専門機関での病理検査を受けておいたほうが安心です。
明らかに普通の口内炎と違う所見のものもありますが、普通の口内炎のように見えるものでもガンの場合もありますので注意が必要です。
口内炎にも色々ある
体の異変が口内炎となって現れる病気もあります。白血病やエイズのように免疫がうまく働かない病気にかかると、いつもは悪さをしない菌やウイルスなどで口内炎が良くできるようになります。ただれた潰瘍の部分が比較的深い場合は疑った方が良いです。
ウイルス性口内炎
歯科の殆どの病気は虫歯菌や歯周病菌の細菌感染で起こりますが、ヘルペス性口内炎はウイルス感染により起こります。特徴はお口のあちこちに口内炎や水疱が出来たり、強い痛み、発熱も伴う場合があることです。
ヘルペス性口内炎の場合はアシクロビルという抗ウイルス薬が効きます。
ヘルペスは帯状発疹の原因となるウイルスで、体内に常在していると言われ免疫力が落ちるのを契機として発症します。
こちらの治療に関しても同様の抗ウイルス薬が使われます。
治りにくい口内炎や通常よりも痛みの強い口内炎の場合はヘルペス性口内炎の可能性がありますので歯科医院で診てもらい抗ウイルス薬を処方してもらいましょう、数日で症状は寛解して治癒に向かっていきます。
最近では有名人もガンに罹患し認知度は高まりましたが、たかが口内炎侮るなかれ色々な原因が隠されているかも知れません。
殆どは数日で治るので過度な心配はいりませんが、長引く場合は近くの歯科医院でも診てくれますので早めに受診しましょう。

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