嚥下の基礎訓練の一環としてよく発声訓練が行われます、発声は呼吸機能、声帯の動き、舌の動き、口唇の形などで決まり識別されます。これらは嚥下にも大きく関わる機能ですので発声をしっかり出来る人は誤嚥リスクも下がります。
ここではいくつかの訓練法を紹介します。
パタカラ体操
最もポピュラーな訓練で「パ」は口唇閉鎖と鼻咽腔閉鎖、「タ」「ラ」は歯茎音で舌尖が歯茎を弾く、食塊の送り込みに関わる舌の動き、「カ」は軟口蓋音で後舌の動きの訓練になります。
お口の形と舌の動きを意識して連続で「パパパパパ・・」と出したり、「パタカラ」と発音することで口腔機能の強化に繋がります。
裏声発声法
裏声を出すと時は喉頭が嚥下時と同様に挙上されます、高音域で発声して持続することで舌骨・喉頭挙上筋の強化と声門閉鎖機能の向上にも繋がります
あいうべ体操
みらいクリニックの先生が開発した体操で、口や舌を大きく動かしながら発声することで舌の位置を矯正し口呼吸から鼻呼吸へ促す訓練です。口唇、舌の筋力強化と運動能を高めるのに役立ちます。
プッシングプリング法
壁に向かって手をついて「エイッ」と発生しながら押したり、座った状態だ椅子を持ち上げる運動をします。声帯の内転の強化と軟口蓋の挙上に効果があります。
発声持続訓練
「アー」と出来るだけ長く発声してもらいます、呼吸機能や声帯の強化に繋がります。また最長発声持続時間(MPT)と言って機能検査で良く用いられます。
上記のような訓練をすべて兼ね備えているのが「カラオケ」や「合唱」です。歌を沢山歌って全身の健康にも繋げていきましょう!

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