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高齢者にみられる原始反射

更新日:2023年1月12日

原始反射といえば乳児が特有の刺激に対して示す中枢神経系によって引き起こされる反射ですが通常は成長と共に前頭葉の発達の過程で消失します。しかし高齢者においても大脳皮質や錐体外路の障害によって原始反射が再出現する場合があります。


 

・吸啜反射 


指をお口に入れると上下の口唇でしっかりと咥えて吸い付いてきます

哺乳瓶に吸い付くような乳幼児にみられる反射で、指を入れた時に吸い付いてくる事があります。


・咬反射  


臼歯部を触ると噛むような下顎の上下運動がみられます

食べ物が口腔内に入ったときにこの原始反射が発現して一見咀嚼運動のように見えることがあります、咀嚼が必要な食べ物の場合は下顎は環状の回転運動を行い単純な上下運動とは違う動きをします。


・口すぼめ反射 


上唇の中央に触れると口唇が突出してきます

スプーンなどが触れると、口をすぼめて拒否するようなしぐさは口すぼめ反射の可能性があります。


 

認知症の患者さんでは、お口にいつまでも入ったまま嚥下まで至らない「溜め込み」が良くみられるのですがこう言った原始反射の可能性があります。

ミールラウンド時に注目して原始反射なのか、咀嚼しているのかを観察して咀嚼障害があるのか確認が必要になります。


ミールラウンドについてはこちらを参考にして下さい。



認知症に関してはこちら



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