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マスクの弊害

更新日:2023年6月28日


政府がようやくマスク着用に関してのアナウンスを始めましたが、殆どの人たちはマスクを外さない意向の調査も出ているようです。感染対策も重要ですがマスクに過度の期待をするのも良くありません。個人的な見解ですがこの3年歯科医院で診療していて感じたことを述べます。

子供の成長、感染対策として機能しているかどうか、感染症としてそこまで恐れなければならないウイルスなのか、などを自分なりに考えた上でマスクの着用のデメリットの方が上回ると考えています。


マスク社会

 

口腔内の状況は悪化している


この3年で感じたこと(エビデンスはありませんが、例年に無い事を列挙します)

・口の渇きや口臭を訴える方が増えた

・長年メインテナンスで異常がなかった方に虫歯が出来た

・口唇に粘液嚢胞を作る方が増加

・飲み込みに不安を感じて食事が上手く出来なくなった子供が増加

・原因不明の舌や口の痛みを訴える方が増えた(舌痛症のような症状)

・急性症状を訴える患者さんが増えた

・歯が折れる方が増えた

・被せ物や詰め物の脱離が増えた


いずれもマスクが原因との因果関係は定かではありませんが、唾液分泌の減少、お口の周りの筋肉の衰え、口呼吸などが原因と考えられます。

特にメインテナンスの方で歯が折れたり腫れたり、虫歯になったりという事態は本当にショックでした。マスクだけでなくストレスによる食いしばりや歯軋りも原因になっているのではないかと考えます。


 

こどもの成長を考える上でも今一度考えるべきだ


マスク着用のデメリットに関しては専門家はエビデンスが無いと言っていますが、以前から言われていることや現状について考えるべきだと思います。


口呼吸を促す


鼻までしっかりとマスクで覆われると苦しいため、口呼吸が促されることがあります。口呼吸は口腔内の乾燥やアレルギー、口腔機能の低下、歯並びの悪化などにも関連する報告がありますので特にこどもの場合は成長を考えると鼻呼吸を習慣化させることが重要です。


マスクを外すことが怖くなってしまっている


成長過程のこどもに取ってこの3年間どこに行ってもマスクの着用を促され着用は当たり前のことになっています。マスクを外してお話しをすることも黙食などで強要された為、お話しを聞こうとしても口を手て覆いながらか細い声でしか話せない子も多くなっています。周りの大人たちから外しやすい環境を作っていかないと、完全に素顔で話を出来ない子どもになってしまいます。


口腔機能発達不全症にもなっている


食べる機能、話す機能、その他の機能が発達していないか、もしくは正常に獲得されておらず,あきらかな摂食機能障害となる原因疾患が無く専門的な関与が必要な状態のことを言います。

​学会が提示しているチェックシートの「食べる」「話す」「その他」の項目2つ以上に該当するものが保険で口腔機能発達不全症とされます.



今3歳くらいの子供はみんながマスクしている社会で育っています、それが成長にどう影響を及ぼすかは過去には無い事例なのでどうなるかわかりませんが、別に問題が無いとは思いません。口元の印象や機能は重要でそれを阻害しているとしたら問題があると考えています。


 

そもそも感染対策とは何か?


スタンダードプリコーションと言ってそもそも医療機関では感染の有無に関わらず感染対策は従来より行なっています。細菌やウイルスによって空気感染、飛沫感染、接触感染、血液感染など感染経路は違えど最低限の対策は行なっています。


歯科医院であれば以下の対策をコロナ前からおこなっております.


・患者さんごと使うコップ、エプロンは使い捨てのものを使用しています

・患者さんに触れる器具や削る機材は患者さんごと滅菌したものを使用します

・治療の直前に滅菌パックから取り出して使用しています。

・患者さんごとグローブも使い捨てのものを使用しています

・診療台はアルコールで清拭してから患者さんをご案内しています

・診療前にうがい薬での口腔内の消毒をお願いしています

・使った器具もアルコールを浸した綿でこまめに清拭しています

・ゴーグルもしくは眼鏡を着用して目からの感染を予防しています

・バキュームで唾液や切削によって出る粉末を吸引しています


これらを日常生活でやれるかと考えるとコスト面や手間も考えて不可です。

日本で行われている感染対策もどきは感染リスクの高い場合に緩和し、どうでも良い場面で徹底する意味のないものだと考えます。アクリル板を置く、グローブをつけながら会計する、無言で歩いている時にマスクをする、飲食店では外すなどと言うのは矛盾しかありません。


そもそも感染を恐れるほどのウイルスなのかと言う点、病院や施設で家族との面会を禁止するほどの対策が必要なのか、と言う点でも疑問でしかありません。

本当に致死率の高いウイルスであれば、厚労省の推奨するあの程度の隔離や自宅療養で対応出来るはずがありません


施設に入居された方は接触を避けるために寝たきりで居室から一歩も出ない方も多い印象があります(実際はどうかわかりませんが・・・)外に出て日光を浴びたり、家族との面会をした方がより良い一生だと思うのは僕の主観でしかありませんが、生きていくうえでノーリスクは無いと言うのが僕の考えです。


 

もう3年もしているので慣れた、他人の飛沫が怖い、感染させるのが怖い、風邪を引かなくなったなどと言う人も多いですが、歯科の目線からみるとマスクは外した方がメリットは大きいです


診療中は患者さんからの切削片や血液、唾液を正面から近距離で浴びるためマスクはつけていますが、日常生活で同じような状況になる場面は殆どないので別の問題と考えています。

たかがマスクですが、付けるメリットとデメリットを理解した上での判断をした方が良いです。


子供とマスク

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