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咀嚼嚥下のプロセスモデル

更新日:2023年6月28日

摂食嚥下モデルは液体嚥下の4期モデル(口腔準備期、口腔送り込み期、咽頭期、食道期)と咀嚼嚥下のプロセスモデル、咽頭期と食道期からなる2期モデルなどがあります。

固形物の咀嚼嚥下においては嚥下前の咀嚼中に食塊が咽頭に送られ、液体の嚥下時とは異なった動態で食道まで送られます。今回は咀嚼嚥下のプロセスモデルについてみていきます。


 

摂食嚥下の4期モデル


液体嚥下の動態に対する摂食嚥下モデルで先行期を含めると5期になります。

だいぶ前まではこの4期モデルで摂食嚥下の動態を説明していましたが、現在では見直され次に紹介するプロセスモデルで説明がされています。

​① 先行期

​何をどう食べるのかを判断する

​② 準備期

​食物を咀嚼し食塊を形成する

​③ 口腔期

​食塊を口腔から咽頭に送り込む

​④ 咽頭期

食塊を咽頭から食道へ送り込む

​⑤ 食道期

​食塊を食道から胃に送り込む


4期モデル
4期モデル

 

プロセスモデル


①口腔期 

液体と固体かで口腔期は変化する、咀嚼嚥下時には舌や軟口蓋は常に動いており中咽頭で食塊形成される


②Stage 1 transport(第1期輸送)

舌背に載せた食物を臼歯部へと運ぶ


③Processing(咀嚼)

食物は咀嚼により粉砕され、唾液と混じり食塊となる


④Stage 2 transport(第2期輸送

舌は前方から後方へと口蓋との接触面積を広げていき中咽頭へ移送していく

嚥下直前に行われるのでは無く、咀嚼の途中で起こる


⑤咽頭期

咽頭に送り込まれた食塊によって食べ物を食道に送り込む

軟口蓋が鼻腔と咽頭腔を遮断するように挙上する、喉頭の上前方への挙上と舌根部への後方への収縮によって、喉頭蓋が後方へ倒れ込む、舌根部が後退し咽頭部が収縮する、喉頭が閉鎖する、UES(食道開口部)が開大して食塊が食道へ送られる


⑥食道期

食道蠕動は咽頭期嚥下により開始され、食塊をLES(下部食道括約筋部)へ推進させる



プロセスモデル
プロセスモデル


 

4期モデルは各期がほぼ重複することなく続いていき、プロセスモデルは咀嚼と送り込みが重複しながら進んでいくモデルです。


なんだか良くわからないですが、液体はゴックンという運動で口腔内→咽頭→食道と送られていきますが、固形物の咀嚼嚥下に関しては咀嚼中に口腔内→咽頭と送られていくイメージです。


詳細は藤田医科大学のページに載っています

下記を参考にして下さい



咀嚼嚥下



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